簡単な補修や金具の交換・調整であれば、そこまで大きな費用はかかりませんが、使用に際して問題が無い程度の不具合であれば修理せずに放置してしまう方も多いです。
そういった方は、いよいよ本当に使用にも問題が出てきてから修理を依頼するようになってしまいますが、建具店としてはおすすめできません。
建具の修理を先延ばしにしても何も良いことはありませんので、もし生活の中で不具合を感じた場合は、できるだけ早い内に修理を依頼しましょう。
建具修理は、建具の種類や現在の状態、また破損箇所の具合によってその修理方法も変わってきます。
また、方法が変われば当然修理に必要な費用も変わってきます。
建具そのものの破損ではなく、表面に薄い傷がついてしまった場合や蝶番などの金具部分の劣化の場合、簡単な補修や金具の交換・調整だけで修繕する事ができるのでそこまで大きな費用はかからないでしょう。
しかし、それでも多少の出費にはなってしまうので、使用に際して問題が無い程度の不具合であれば修理せずに放置してしまう方も多いです。
そういった方は、いよいよ本当に使用にも問題が出てきてから修理を依頼するようになってしまいますが、建具店としてはおすすめできません。
例として、引き戸の扉やサッシの動きが悪くなったとします。
不具合を感じてすぐに修理をすれば戸車の交換だけで済んだはずが、無視して使い続けた場合、扉やサッシ自体に傷が入り変形してしまい、結果的に扉やサッシごと交換することになってしまう場合があります。
扉やサッシごとの交換となれば、当然戸車だけを交換するより費用が高くなってしまいます。
建具の修理を先延ばしにしても何も良いことはありません。
もし生活の中で不具合を感じた場合は、できるだけ早い内に修理を依頼しましょう。
また、日々のメンテナンスも大切です。
蝶番に油をさすだけでも動きが悪くなるのを防げますし、扉やサッシは敷居の掃除をこまめにしてあげるだけでも動きが悪くなるのを防げます。
日々のちょっとした心配りで建具の寿命は変わってきますので、一度お住まいの建具をチェックして、必要があればメンテナンスしてあげるのも良いでしょう。
建具に不具合が発生した時、自分で直そうとされる方も多くいらっしゃいます。
ホームセンターに行けば補修用品も売っていますので、簡単な補修ならご自身で行う事も不可能ではありません。
ただ、新規で建具を取り付けたり、扉などを交換したりとなるとそんなに簡単ではないです。
サイズを測ってホームセンターに行き、同じサイズの扉を買ったはずなのに、穴位置がずれていて結局付ける事が出来なかったという事例も多いです。
また、カンナのような職人の技術が必要となる道具を使っての作業も、削りすぎて隙間がスカスカになったり、不要な箇所を削りすぎて美観を損ねたりと、取り返しのつかない事態にもなりかねません。
普段から日曜大工に慣れていて、何でもできるという自信が無ければ、DIYで建具修理を行うのは簡単な修理だけにしておきましょう。
毎日触れて使う部分が建具ですので、不具合が完全に解消されなければストレスにもなりますし、最終的には建具の寿命を縮めてしまう結果となります。
大掛かりな修繕、専門的な作業は専門業者に任せる事が得策です。